Challenge

スマート農業を実践し
北海道の未来をつくる農場

は種から収穫までオールGPSで管理
ロボットトラクターを用いた随伴作業も

三浦農場では、農作業の効率化と省力化を図るため、GPSオートガイダンス付のトラクターを導入しています。従来はトラクター運転の習得に最低でも5年程度かかったものが、初心者でもわずかなトレーニングで同等以上の精度のトラクター作業が行えるようになりました。これらは、柔軟な人員体制での農作業体系につながり、全社員チームプレイでの農作業の適期作業を可能に。農業経営体として食料供給の任務を果たすことができます。

また、2012年に無人のロボットトラクターの開発実証を北海道大学と行うなど、トラクターメーカーへの協力もしています。有人のロボットトラクターが追従、無人機と有人機による協同作業で整地と播種作業を行います。1台だけでなく、2台協同で作業するため、超大型トラクター・作業機を購入するよりも、コストが抑えられます。

北海道農業をより豊かにするためアイディアを具現化。
新たな農業の可能性に挑む

2019年5月にヤンマー社ロボットトラクターを導入し、小豆の播種作業を実施しました。整地と同時に播種を行う本方式は、土壌の水分環境を均一にすることができ、生育面でも効果が期待できます。

また、自動運転によるプラウ耕の実験に北海道大学と取り組んでいます。自動化により、隣接地の境界の作業が誰でも容易に行えます。圃場形状の定パターン化につながり、永年的に利用できる圃場データの管理手法を目指します。

大豆を一筆書きで播種しました。カルチによる除草も一筆書きで行い、除草剤費の軽減を目指します。

耕起作業を行う無人機

ほ場の端で方向転換
を行う無人機

種子・肥料の補充
作業を行う有人機

協調作業により
作業の効率化を図る

三浦農場が考えるスマート農業に必要なプロセス

1. ロボット農業

農業は新鮮で安全な農作物を生産するだけでなく、国土や自然環境の保全をはじめ、営むことで受け継がれてきた芸能・祭りなどの文化が、現代に伝えられています。農業は重要な産業の1つであるものの、就業人口の減少や深刻な高齢化などの課題を抱えており、農家戸数の減少が続いています。農作業においては、手作業に頼らざるを得ない仕事や、熟練者でなければ対応できないものもあり、労働力の確保や軽減負担が、問題になっていますが、ICTや人工知能など最先端の技術を駆使し、従来よりも少ない人数で、安全で正確に、作業の効率化を図る『スマート農業』の実現が、急務になっています。
その実現に向けての1つのテクノロジーが、『ロボット農業』になります。農作業のうち、8割以上を占めるのが、トラクター作業と言われています。土を起こし、種を蒔き、肥料を与えるなど、すべての農作業をロボットトラクターに任せることができれば、農作業の効率性や生産性は、飛躍的に高まります。

2. ロボットトラクターにより協同作業実現

三浦農場では、経営規模拡大に伴い、GPSオートガイダンス付トラクターを導入しました。三浦は思いついたら即行動し、良いと思ったものは本気で提案します。農作業の更なる効率化と省力化を図るため、自身の経験を踏まえた企画をもとに、北海道大学や大手農機具メーカーとタッグを組み、1人で複数のロボットトラクターを管理し、農作業を行うナビゲーションシステムを有するロボットトラクターの研究、開発、製品化に至りました。1人1台の操作だったものが、このトラクターの導入により、1人で複数のロボットトラクターを管理できるようになりました。
具体的には、土を起こす無人トラクターの後ろに、種を蒔く有人トラクターが追従していきます。無人トラクターに付けた作業機の操作をタブレット端末から行うことができ、1人で作業が完結、作業能率の向上に繋がります。熟練者でなくても、農業を志す人たちが皆、活躍できる基礎を作りました。今後もきめ細かい農業に対応していくため、既存技術の一層の高度化が期待されています。

3. 農作業の効率化を目指し新たな農業を構築するために

大学院で農業機械を学んだ後、大手農機具製造販売会社を経て、30歳で三浦農場に就農。後継者として就任した社長の三浦の会社員時代は、業務のマニュアル化をはじめ、社員同士の情報共有化が当たり前に行われていました。
作業をする人によって手順や方法が異なると、ミスが生じてしまうこともあります。業務のマニュアル化を進めることによって、自身がどの作業を担当しているのかが分かり、仕事が一目で見える状態になります。
また、情報共有は、仕事の可視化や効率化に繋がるだけでなく、社員同士の信頼関係を強めるためにも重要になります。
その経験を生かし、三浦農場でも独自のマニュアルの作成をはじめ、情報の共有化に努めています。効率化を図りながらも規模拡大や収益率の向上を目指し、多くの人が積極的に農業にかかわっていくことができる新しい農業の形が三浦農場から始まっています。

三浦農場の生産システムに関するお問い合わせや講師依頼

ロボットトラクターを使用したGPSガイダンスシステムに関するお問い合わせや講師依頼などを受け付けております。冬季または繁忙期以外の日程にて受け付けておりますので、詳しくはお問い合わせください。

主力ブランド農産物3品目

  • 小麦

    きたほなみ・キタノカオリ

  • 大豆

    音更大袖大豆

  • 小豆

    エリモショウズ